米国男子PGAツアー「クイッケン・ローンズ・ナショナル」優勝ビリー・ハーリー3世選手セッティング情報

2016/6/28 2016/7/7 海外男子ツアー

米国男子PGAツアー「クイッケン・ローンズ・ナショナル」が6月23日～6月26日にアメリカ/メリーランド州のコングレッショナルCCにて行われ、ビリー・ハーリー3世選手（アメリカ）が通算17アンダーでキャリア初勝利を飾った。

本大会はベテランのメジャー通算3勝の実力を持ち、53歳でツアー最年長優勝を目指していたビジェイ・シン選手（フィジー）と、メジャー通算4勝で46歳のベテラン選手アーニー・エルス選手が（南アフリカ）が奮起。しかしハーリー3世選手が、終盤に約32メートルのチップショットと約8メートルのパットを沈めて連続バーディーを記録するなど、最終ラウンドでスコアを2ストローク伸ばし逃げ切った。

ビジェイ・シン選手は、この日のラウンドでロースコアとなる65を記録したものの、通算14アンダーで2位に終わった。また、アーニー・エルス選手は、後半に折り返した時点でハーリー3世選手を1打差で追いかけていたものの、バックナインで失速し、通算12アンダーの5位に終わった。

ビリー・ハーリー3世選手は地元メリーランド州出身で、本大会が行われたコースは自宅から車で約1時間の距離。世界ランク607位の選手で全くの無名選手であったが、知り尽くしたコースで見事優勝を果たした。昨年8月に銃による自殺で父親を亡くしているハーリー3世は、18番ホールのグリーン上で勝利を喜びながら、家族と涙を流していた。