国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」が11月10日から13日に静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで行われ、松山英樹選手が10月「日本オープン」に続き、スポット参戦した国内ツアーで2連勝を飾った。
まさに異次元と言っていいほどのドライビングで他者を圧倒し、大会最少ストロークを1打更新する通算23アンダーで、初日からTOPを譲らず自身初の完全優勝を果たした。
注目のドライバーは?
今大会松山英樹選手は前回優勝の世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」に続き、キャロウェイの「グレート ビッグバーサ ドライバー」を使用した。また、ドライバー含め、セッティングはすべて前回優勝の「HSBCチャンピオンズ」と同様となった。
以前「HSBCチャンピオンズ」のセッティングでもご紹介したように、今シーズン最初はスリクソンの「ZR-30」を使用しており、2月に行われた「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で優勝を飾った。その後、一時は2016年9月10日に一般発売されたスリクソンの「Z565ドライバー」に切り替えたが、なかなか結果が出ず調子を落としたため再び「ZR-30」に戻し、「日本オープンゴルフ選手権」では見事優勝を果たした。
しかし、優勝した翌週マレーシアで行われた「CIMBクラシック」でドライバーを現在使用しているキャロウェイの「グレート ビッグバーサ ドライバー」に変更。その「CIMBクラシック」では優勝はのがしたものの、2位にい食い込む活躍を見せた。
ダンロップ社は複雑か
ここ1か月で4戦3勝、優勝を逃した「CIMBクラシック」でも2位に入るなど、絶好調の松山英樹選手だが、契約しているダンロップ担当者は手放しでは喜べない状況だろう。というのも、使用しているドライバーが他社であり、かつフェアウェイウッドもテーラーメイドの「ロケットボールズ ステージ2 フェアウェイウッド」であり、ウッドはすべて他社製だからだ。
■テーラーメイドの白いヘッドのフェアウェイウッドを使用する松山英樹選手
特にドライバーは2016年9月10日に「Z565ドライバー」が発売されたばかりであり、そのCMに松山英樹選手が起用されているため、頭を抱えたくなるだろう。
■松山英樹選手が出演する「Z565ドライバー」のCM
今後は・・・
松山英樹選手とダンロップ社の間での契約内容は定かではないが、現在使用しているキャロウェイのドライバーのロゴ部分を黒く塗りつぶして使用しているところを見ると、当然ながらドライバーの使用契約も含まれていると考えられる。
■ヘッドのロゴを黒く塗りつぶして使用する松山英樹選手
そう考えると、いずれはスリクソン製のドライバーに戻すと思われるが、絶好調の今の状況を考えると直ぐには難しいのが実状だろう。そのタイミングがいつになるか、今後の松山英樹選手の活躍とともに期待したい。
「三井住友VISA太平洋マスターズ」松山英樹選手セッティング情報
ドライバー:キャロウェイ グレート ビッグバーサ ドライバー(ロフト:9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI -8 TX
ウッド:テーラーメイド ロケットボールズ ステージ2 フェアウェイウッド(3番)
アイアン:テーラーメイド M2 アイアン(#3)
ウェッジ:クリーブランド 588 RTX 2.0 プレシジョン フォージド ウェッジ(52、56、60°)
パター:スコッティキャメロン Timeless
ボール:スリクソン Z-STAR プロトタイプ
キャディバッグ:スリクソン GGC-S110
シューズ:アシックス GEL-ACE® LEGENDMASTER 2(TGN918)プロトタイプ
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